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美野島陸橋下の黒い汚れの正体とは

2020年05月26日

美野島陸橋の下に黒い汚れがあるのですが、実はこれ、あるものの痕跡だったんです。


▲ 国道385号線の美野島から清水に向かう場所にある美野島陸橋。

▲ 陸橋の下を見てみると、このように黒く汚れたようになっています。

なぜこのようになっているのか、みなさんご存知でしょうか?

▲ ヒントは美野島陸橋の横を流れる那珂川に架かる「那珂川筑肥橋」の橋柱の形。

わかりますか〜??

そう!これ、機関車をあわらしているんです。

▲ 古い地図を確認してみると那珂川筑肥橋には鉄道が通っていて、その先の現在 美野島陸橋があるあたりには簑島駅があります。

▲ かつて駅があった場所はこのようになっています。

▲ そして陸橋の黒い汚れはちょうど駅があった場所の延長線上にあります。

▲ つまりどういう事かというと、当時この場所を走っていたディーゼル機関車が陸橋の下を通った際に煙突から排出される煙が黒く煤けて残っているという事なのだそうです。(写真提供:井上氏)

▲ 通常であればこれほどはっきりと残らないそうですが、箕島駅が陸橋のほぼ真下にあるため、停車したり減速したりすることで長い時間煙にさらされてしまったことから濃い黒色で痕跡が残ってしまったのだとか。

▲ ちなみにこの陸橋は筑肥橋による混雑を回避するために造られたものでしたが、廃線になった今では無用の長物に・・・。

▲ 歩道橋もこの通り、途中で無くなっていてちょっと怖い状態に。

▲ また、陸橋から少し歩くと、このような登って降りるだけの謎の階段があります。

これはかつての箕島駅のプラットフォームの跡だと言われています。(※一度取り壊した廃材を使って新たに組み立てられたものという説もあり)

▲ このように美野島陸橋の周辺にはたくさんの鉄道の痕跡が残されています。

筑肥線の廃線跡にはその他にも様々な痕跡を見つけることができますので皆さんもぜひ探してみてくださいね。

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