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大濠公園にあるデーメーテール像からみる福岡の博覧会の歴史

2020年05月26日

大濠公園にあるデーメーテール像。ここから福岡の博覧会の歴史を探ってみたいと思います。

▲ 福岡市民の憩いの場として親しまれている大濠公園。

▲ 園内やその周辺にはさまざまな石碑や石像、アート作品があふれています。


▲ 著名な作家による作品も多く、アートの街としての福岡が感じられる場所でもあります。

▲ 大濠公園内のスターバックスの少し北側にはこういった像があることをご存知でしょうか?

▲ 手を広げた女性とその肩に天使が乗っています。

▲ 台座部分のパネルには「DEMETER(デーメーテール)」と書かれています。

デーメーテールはギリシャ神話に出てくる女神で母なる大地を意味するものだそうです。

▲ そして裏には「福岡博開催記念 福岡県 福岡市 西日本新聞社 共催 1975 原田新八郎 作」と書かれています。

▲ 大濠公園はもともと福岡城の内堀だったものを、昭和2(1927)年開催の東亜勧業博覧会の会場として使用するために整備されてできた公園です。

▲ その後、昭和41(1966)年に開催された「福岡大博覧会」の会場としても使われています。(写真は当時開場で発売されたパンフレットより)

▲ このデーメーテール像は昭和50(1975)年に山陽新幹線が博多駅まで延伸されたことを記念して開催された「福岡大博覧会」のときに作られたものです。

3月15日から5月27日まで約2ヶ月の開催期間に約214万3000人もの人が訪れたそうです。

約100社の企業が参加し、九州で開催された博覧会の中では過去最大規模の盛り上がりをみせたのだとか。

▲ 池の中に巨大な恐竜が現れたり、未来の街をあらわしたジオラマがあったり、たくさんの展示物が人々を驚かせました。

▲ この像は博覧会開場の入口部分にシンボルとして展示されていたもので、当時は赤い台座に載せられていたそうです。

博覧会が開催されたことを伝える唯一のものとして大濠公園に残されています。

▲ 現在さまざまなイベントが行われている大濠公園ですが、またいつか大規模な博覧会などが開催されたら盛り上がりそうですね。

【参考サイト】
新幹線博多開通記念・福岡大博覧会 乃村工藝社

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