室見小学校と高取中学校はかつて入れ替わった?そんな逸話をご紹介します。
▲ 早良区にある室見小学校と高取中学校。
この二つの学校、実は昔 反対の場所にあったことをご存知でしょうか?
どういう事かというと・・・
▲ 現在、二つの学校の位置関係はこのようになっています。
室見小学校が北側にあり、道を挟んで南側に高取中学校があります。
▲ でも昔はこうです。
高取中学校が北にあり、南側に室見小学校。
つまり、今とは逆だったのだそうです。
▲ どうしてこのようになったのかというと、かつてこの二つの学校の間にあった筑肥線の線路が関係しています。
▲ 現在、二つの学校の間には普通の道が通っています。
しかし、昔はここが線路になっていました。
▲ 昔の室見小学校は線路の南側にありましたが、その校区のほとんどは線路より北側になっていました。
ですので小学校に通学するためにはほとんどの生徒が線路を超えなければならない状況でした。
当時は踏切などもなく、小学生が毎日線路を渡って通学するのは危険・・・。
▲ 実際、小学生が電車を停めてしまうなんてことも発生していたのだそうです。
これはマズい・・・そこで考え出された案が小学校と中学校を入れ替えてしまおう!という大胆なもの。
▲ そうすれば室見小学校は線路より北側になるので、線路を超えずに通学できるようになるというわけです。
▲ その計画は実際に行われ、室見小学校と高取中学校を入れ替えるプロジェクトが発動されました。
▲ と言っても、生徒たちが自ら机や教材を運び出して入れ替えが行われたのだそうです。
しかもその作業に要した時間はたったの一日!
ドタバタの中で作業が進められたようです。
当時の室見小学校の校舎(現在の高取中学校)は完成したばかりのキレイな校舎。
ピカピカの学校に通えて嬉しい!と思っていた小学生は、新しい校舎にほとんど通学することなく、古い高取中学校の校舎(現在の室見小学校)に通うことになりました・・・。
ちょっとかわいそうですね・・・笑
▲ でもそのおかげで生徒たちが安全に通学できるようになったというわけです。
現在、筑肥線の博多〜姪浜間は廃線になっていてその面影はありませんが、かつてここに線路があったことが二つの学校の入れ替えに関係していたんですね。