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和白の海岸線に広がる農地にかつて飛行機工場があった?!

2020年05月26日

聞くところによると和白の海岸線に広がる農地にかつて飛行機工場があったそうで、水上飛行機のスロープ跡が残っているのだとか。

▲ そんなわけで和白にやってきました。

▲ 以前に雁ノ巣飛行場(福岡第一飛行場)跡地にあるスロープを見に行ったことがあるのですが、どうやらこれと同じようなものが残っているのだそう。

かなり朽ち果てているのでいつ撤去されてもおかしくない状況だということで行ってみることに。

▲ 和白駅から住宅街を抜けて海の方にひたすら歩いて行くと突然田畑が広がる場所がありました。

▲ 近くにあった碑には江戸時代に干拓の大工事が行われたそうで、それ以来農地として使用されているようです。

かなり歴史ある埋立地なんですね。

また、この場所では製塩も行われていて、そこで作られる「和白塩」は良質な塩だということで有名で明治時代頃まで作られていたのだそうです。

▲ 現在、海岸線は遊歩道としてキレイに整備されウォーキングスポットとして活用されています。

▲ また、バードウォッチングや潮干狩りも人気があるようです。

▲ 海岸線沿いの自然を楽しみながら歩いていると、水上飛行機のスロープ跡を発見しました。

ここから水上飛行機が海に入っていてたんですね〜!

▲ 横幅は7〜8メートルほどで海の中にむかって斜めに作られています。

スロープの上は現在は潮干狩りスポットになっているようでした。

▲ 聞いていた通り、かなり破損しているのでいつ取り壊されてもおかしくない状態です。

▲ 農作業をしていた人に訪ねてみると、このスロープは和白にあった九州飛行機製作所和白工場の試作機のために作られたものとのことでした。

▲ 元々、九州飛行場製作所の工場は現在の香椎団地周辺にありましたが、空襲の標的になる可能性が高かったことから、その機能を分散するために工場の疎開、そして飛行機の部品の疎開が行われたのだそうです。

▲ 疎開は香椎宮の裏辺りに掘られた地下壕などに行われたそうで、当時掘られた穴が現在でも残っている場所もあるのだとか。

▲ そして和白の海岸エリアにも新たに和白工場が作られ、工場の機能を疎開させてリスク分散が行われました。

このあたりには飛行機の格納庫もあったそうで、終戦後、その格納庫は米軍に接収されて巨大なキャバレーに生まれ変わったのだそうです。

今でも畑を耕すと当時キャバレーで使われていた瓶や廃材が出てくるのだとか。

また、ボウリング場なども建てられていたという情報もありました。

今では田畑が広がるこの場所がそんなに栄えていたとは驚きですね!

▲ このスロープはかつてここに飛行機工場があったことを示す唯一の痕跡ですので非常に貴重なものと言えるかもしれませんね。

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