
複数の欧米メディアで報道された「ネコに支配された島」
この相島が全国的に注目を集め始めたのは、おそらくCNNやジャパンタイムズといった欧米メディアが「ネコに支配された島」として報道したのがきっかけではないでしょうか。以降、福岡の地元メディアでも度々取り上げられ、年々観光客が増加しているようです。この日(取材日:5/28)はあいにくの小雨模様の天気でしたが、それでも新宮港からの町営渡船は半分以上席が埋まり、多くの観光客がネコに支配された島へと渡っていきます。

【比較的大きな船体で、内装も新しくきれいです】

【相島と新宮を1日7往復する定期便】
ちなみにこの町営渡船、片道20分弱の船旅ですがほとんど揺れることが無く、快適な船旅だったことは追うまでもありません。
さて、相島の港に着いてネコの姿を求めてふらふらしていると・・・
人懐っこい子が道のあちこちに!!
港から小学校方面に向かう海沿いの道路のあちこちにネコの姿を確認できます。どの子も人懐っこく、人間の姿を見ても逃げ出すことがありません。むしろ寄ってくる子もいるほどです。
同じ船に乗った観光客のみなさんも、ほとんどがネコ目当てだったらしく、早速港周辺のネコと戯れています。それにしても若い観光客の多いこと!


【カップルや若い女性グループの姿が目立ちました】
みなさん楽しそうにネコを愛でている様子が印象的でした。
↓しばらくネコの写真が続きます。思う存分癒されてください!






ゴールデンウィークは定期便だけでは足りず臨時便も出た!
この相島、ネコ要素を除けば自然あふれる環境とのどかな漁村といった感じであり、これほどまでに観光客が押し寄せる場所ではないと思われます。休憩や食事の場所も少なく、観光地としてはまだインフラの整備中といった感じです。そこで、相島を訪れる観光客の増加への対応及び相島の町おこしを兼ねて、この4/29に相島観光案内所が開設されたそうです。この案内所を運営している一般社団法人新宮町おもてなし協会の岩本和磨さんにお話を聞くことができました。

【相島観光案内書の岩本和麿さん 相島の魅力を熱く語ってくれた好青年です!】
「観光で訪れるお客様は連日かなりの数に上ります。ゴールデンウィーク中は渡船が定員をオーバーしそうになり、急いで臨時便を出したほどです。やはり観光客の8割以上がネコ目当てであり、ネコと自然に触れ合い癒されていく方が多いようです」「観光案内所では、島内の施設の案内の他、様々な猫グッズも取り扱っています。相島を訪れた記念にぜひ!」とのこと。また、同協会としても今後さらに相島の紹介に力を入れて行くらしく、さらなる展開が楽しみですね。

【案内所内には様々なネコグッズなどを取り揃えています】
最後に
ごく自然にネコがそこにいて、人間を警戒することもなくのんびりと暮らしている。そしてネコが観光の目玉となり、多くの人がこの島に魅了されていく。新宮町は、人間にとっ
ても暮らしやすい街であると共に、ネコにとっても自然体でいられる素敵な空間なのではないでしょうか。生まれて間もない子猫を見守る母ネコの姿を何匹も見かけましたが、人間が近寄っても警戒することなく、子猫の毛づくろいをしている姿が印象的でした。ネコ好きの方はもちろん、そうでない方もまだ相島へ行ったことの無い方は、ぜひ一度訪れてみてください。