駅周辺に広がる豊かな自然

地下鉄七隈線天神南駅から約25分、到着した橋本駅周辺は市街化調整区域となっているため大規模なマンションなどが建っておらず、空を広く感じることができます。

天神まで通勤圏内とはいえ、宅地開発はまだまだこれからといったところでしょうか。実際、この橋本エリアは幹線道路である202号バイパスが走っており、車を利用してこのエリアのロードサイドショップへ訪れるというのが大多数であると思われます。
実際、MrMAXやビックカメラ等の大規模な駐車場を併設した大型量販店が沿線に軒を連ね、遠方からの買い物客を呼び込んでいます。
知られざる麺類激戦区! どれだけ麺類好きなんだ!?
さて、そんな橋本エリアを歩いていると、ふと気が付くことがあります。それは、やたらと麺類を提供する店が多いということです。木の葉モールの開業でさらに拍車がかかったのでしょうか。ざっと見ただけでも

木の葉モール内に長崎ちゃんぽんリンガーハット・博多ラーメンだるま・博多うどんぶっかけ屋とパスタ&ピザSWEETBASILの4店舗が存在します。
そして木の葉モールから202号バイパス沿いを北上すると

【まるきん亭(ラーメン)】※取材した日は店休日でした

【小麦冶(うどん)】

【ここにもまたリンガーハット(ちゃんぽん)】

【資さんうどん(うどん)】
そして橋本西の信号を左折するとそこには

【Be Tu Ballere(パスタ)】

【ウエスト(うどん)】
と、距離にしてわずか200メートルに範囲内にこれだけ麺類の店がひしめく大激戦区なのです。
確かに福岡市民は麺類が大好きだと思います。福岡市民のラーメン愛とうどん愛は他地域に引けを取りません。しかし、限られたエリアにこれだけ麺類の店が集中しているのは珍しいのではないかと思います。ラーメンスタジアムならぬ、自然発生的にできた麺類スタジアムの様相を呈しているといっても過言ではないでしょう。
もし橋本に住んだとしたら、麺類だけで1週間のローテーションが組めてしまいますね。体重を気にしなければ・・・ですが。
出店戦略に街の発展性を感じる
前述の大型量販店の例にもれず、これら飲食店も基本的には大きめの駐車場を敷地内に設け、遠方からの集客を前提としています。しかし、ここでひとつ疑問が生じます。それは橋本に2店舗あるリンガーハットの存在です。車での集客を前提としているのであれば、これ程まで近い場所に複数出店することは考えられません。一店舗がショッピングモールへの出店とはいえ、客層が大きく異なるとは考えられません。
筆者の推測ですが、これは一種のドミナント戦略ではないかと考えます。この橋本エリアにおいて、ライバルとの麺類ウォーズを勝ち抜くために高い市場シェアをあらかじめ確保しておく必要がある、そう判断したのではないでしょうか。即ち、これは「このエリアが将来的に発展する」と見越しての出店戦略です。
この推測を裏付けるもう一つの理由は、202号バイパス沿いのリンガーハットには、かなり大きな「駐輪場」スペースが設けられていました。車ではなく自転車で来店する人達向けです。これは周辺人口の増加を見越してのことではないかと思われます。
最後に

少し硬い話になり恐縮ですが、今後の橋本エリアが大きく発展するであろうという予測を、リンガーハットのちゃんぽんを食べながら考えてみた、というレポートでした。

自然が近くて空気がきれいだし、天神まで地下鉄1本で行けるし、木の葉モールは広くてきれいで楽しいし、麺類はどれを食べようか迷うほどたくさんお店があるし(←ここ重要)、今後宅地開発が進めば今の姪浜のような人気の住宅街になるのではないか、そう筆者は感じました。