生活費のなかで大きな割合を占める水道光熱費。なかでも電気代はかなりまとまった金額になるものです。電気代が高い!と感じたときにチェックするポイントや対応方法、節約する方法をご紹介します。
なお、「電気代が高い」とひとくちに言っても、ずっと高いと感じているのか、ここのところ急に電気代が上がったのかで、考えられる原因は変わってきます。今回は「電気がずっと高いケース」と、「急に高くなったケース」に分けて解説します。

電気代がずっと高いと感じる場合のチェックポイント
まず、電気代が常に高いと感じている場合、どのような点をチェックしていけばよいのでしょうか?
・契約アンペア数が高い
契約アンペア数とは、「一度に使える電力量の上限」です。
例えば、九州電力の従量電灯Bプランでは、10Aから60Aまで7段階で契約アンペアを選ぶことができます。契約アンペアが高くなるにつれて、電気代の基本料金が高くなる仕組みです。
そのため、契約アンペアを見直すことで基本料金を下げることができます。
・料金プランや電力会社が合ってない
電力自由化に伴い、家庭ごとに新しい電力会社やプランを選択することができるようになりました。よりライフスタイルに合った電力会社やプランを選択することで、高いと感じていた電気料金を下げることができます。
新しい電力会社では、従来の電力会社より基本料金を割安に設定している場合や、利用に応じてポイントを付けるなど、さまざまな工夫がされています。一度、別の電力会社のプランをチェックしてみてはいかがでしょうか?
・使っている家電が古い
エアコンや冷蔵庫などの大型家電や照明器具を10年以上使っているという場合、それが原因で電気代が高止まりしている可能性があります。
家電の省エネ化は年々進んでいます。照明器具をLEDタイプに買い換えるだけで、かなり電気代を下げられたという事例もあります。現在の家電や照明器具がどれぐらい電力を消費するか調べて、最新のものと比較してみるのもいいですね。
電気代が急に上がったと感じる場合のチェックポイント

電気料金は、基本料金と電気の使用量に応じた従量料金で構成されています。そのため使用量が増えていれば、電気料金はあがります。
電気代が急に上がったというときは、何かの都合で電気の使用量が増えていないかをまず確認します。
・季節による変化
冬は暖房器具を使用するため、1年の中で最も電気代が高くなる時期です。その次に増えるのは夏場。やはりエアコンの使用が電気の使用量に響いてきます。
・新しい家電製品を追加した
今まで使用していなかった電化製品を使い始めた場合、その分の使用量が増えます。
・家族の人数や生活スタイルの変化
一緒に住む家族が増えた、子どもが高校生になり夜遅くまで勉強するようになったなどの変化でも、電気代は変わります。
電気代が急に上がったときはこんな可能性もチェック!

・漏電
漏電とは、湿気や結露・絶縁体の老朽化などによって、電気回路の外に電気が漏れてしまっている状態を指します。
漏電が発生した場合、家庭に設置された分電盤が感知してブレーカーを落とす仕組みとなっているため、漏電で電気代が上がることは考えにくくなっています。
とはいえ、分電盤の故障もありえないことではないので、そんなに電気を使っていないのに繰り返しブレーカーが落ちる場合などは、電力会社にすぐに相談しましょう。
・電気メーターの故障
電気メーターの故障で正しい使用量が計測されていない可能性もあります。ただし、そうそうあることではありません。アナログ式の電気メーターの場合、電気を使っているのに電気メーターが回っていないなど、おかしいと感じたら電力会社にすぐに連絡しましょう。
また、デジタル式のスマートメーターでは、故障の可能性はかなり低く、故障したとしてもその情報がすぐに通知される仕組みになっています。
・盗電
電気を盗まれる「盗電」によって電気代が急に上がる事例は、可能性は低いものの実際に起きています。外にコンセントがある場合などは特に注意。
盗電は立派な犯罪です。可能性がある場合は警察に相談してみましょう。
電気代が高いと感じる場合、いろいろな側面からチェックしてみることが必要だとわかりました。電気代が上がったことを見逃さず、その原因を考えてみるのが電気代節約の第一のポイントです。ぜひ、みなさんもチェックしてみてくださいね!