契約する電力会社を複数の中から選べるようになった電力自由化。スタートから2年以上が経過したものの「電気料金が本当に安くなるのかわからない」「会社やプランがたくさんあってどう比較していいかわからない」という理由から、まだ切り替えていない人も多いはず。そこで、新電力会社を比較するポイントを4つに絞ってご紹介します。
ポイント1:今の電力会社より電力量単価が割安になる
比較する際に一番のポイントとなるのは「電気代がどれだけ安くなるのか」です。これをわかりやすく見極めるには、従量制料金で比較するのがよいでしょう。
従量制料金とは、電気の使用量に応じて計算される料金のことです。従量制料金は以下のように計算されています。
従量制料金 = 電力量単価 × 使った電力量
電力量単価は「1kWhあたりいくら」と定められており、その金額は電力会社やプランによって異なります。電力量単価が安くなるなら、その分全体の電気代も安くなると考えてよいでしょう。
また、毎月の電気代は、上記の従量制料金に加えて「基本料金」を支払っています。
電気料金 = 基本料金 + 従量制料金
そのため、基本料金の金額や決定方法も確認しておきましょう。
例)HTBエナジー https://htb-energy.co.jp/
九州電力従量電灯Bプランと比較して「基本・従量料金 一律5%オフ」のプランを提供しています。既存電力と比較して、どれぐらい安くなるかわかりやすい料金体系です。
ポイント2:契約中のガスや携帯電話とのセット割引がある
ガスや携帯電話など別のサービスと組み合わせて加入することで料金を割引する「セット割」を提供している新電力会社があります。
元々、ガスや電話、インターネットなどのインフラ事業を行っている会社が、新しく電力事業に参入した場合に多い割引サービスです。
例)J:COM電力 http://www.jcom.co.jp/service/electricity/
J:COMのケーブルテレビやインターネットを契約している方が対象。毎月の電気代とJ:COM利用料が割引になります。
料金が安くなるだけでなく「請求が一本化されてすっきりする」というメリットもあります。
現在使っているサービスの中で、電力事業に参入している会社がないかチェックしてみましょう。ガスの請求書と一緒にセット割のチラシが入っている、といったこともあるので確認してみてくださいね。
ポイント3:ポイントが貯められる
支払った電気代や電気使用量に応じてポイントが付くサービスを提供している電力会社もあります。貯まったポイントは、電気代として支払いに使えたり、他でのお買い物に使えたりするため、割引と同じような感覚で考えることができます。
例)楽天エナジー https://energy.rakuten.co.jp/
大手通販会社の楽天が提供している電力会社。楽天スーパーポイントが電気使用量10kWh毎に1ポイント付与されます。
新電力会社に限らず、既存の電気会社でもポイントを付与する会社が増えてきています。普段貯めているポイントと同じポイントサービスを提供している電力会社がないかチェックしてみましょう。
ポイントサービス側のホームページで紹介していることもありますので、確認してみてくださいね。
ポイント4:ライフスタイルに合ったプランがある
「オール電化」「日中はほとんど不在で夜に電気を使う」など、ライフスタイルによって電気の使い方はさまざまです。
自分のライフスタイルや電気の使い方に適したプランが用意されているかも、電力会社を選ぶ際のポイントになります。
例)ナンワエナジー スタンダードオール電化プラン http://e-nanwa.co.jp/change/plan/standard-alldenka/
新電力会社のナンワエナジーが提供している「オール電化で夜間や朝の電気代を割安に、昼間の電気代を割高に」設定しているプランです。
オール電化の場合は「既存の電力会社の契約プランが一番お得」というケースもあります。新電力会社・既存の電力会社のどちらも含めて、よく比較してみることが大切ですね。
ご紹介した4つのポイントを抑えておけば、どの電力会社を選べば今よりお得になるか判断できるはず。新電力会社各社のホームページをチェックして、比較してみてくださいね。