プロパンガスは高い、という話を聞いたことがあるかたも多いのではないでしょうか?プロパンガスはなぜ高い?毎月いくらぐらいかかる?安くおさえるコツは?など、一人暮らしのプロパンガス費用のあれこれについてご紹介します!
プロパンガスと都市ガスの料金の違い
ガスには都市ガスとプロパンガスがあります。道路の下のガス管を通して供給される都市ガスに対し、プロパンガスはLPガス会社が自宅まで運んできたガスボンベからガスを供給します。
都市ガスの料金は地方自治体が決定する公共料金ですが、プロパンガスの料金はLPガス会社が各自で自由に設定することができます。そのため、ガス会社ごとに基本料金や使用料金が大きく異なります。
一般的にプロパンガスの料金は都市ガスより高いといわれています。
ところが「じゃあ安い都市ガスに変えよう」というわけには行きません。ガス導管が通っていない地域では都市ガスを契約することはできず、必然的にプロパンガスを使用することになります。
「では、より安いプロパンガス会社を選べばいいのでは?」と考えたいところですが、アパートやマンションなどの賃貸物件では、LPガス会社を決定するのは建物のオーナー(大家さん)になります。そのためLPガス会社を変更したい場合は、大家さんに相談する必要があります。
プロパンガスの料金体系を知っておこう
LPガス会社の多くは基本料金と従量料金の二つがかかる「二部料金制」です。
基本料金は、毎月どれぐらいガスを使ったかに関わらず毎月固定でかかってくる料金。従量料金はガスの使用量に応じてかかります。
つまり、月々のプロパンガス使用料金は以下の式で決定します。
プロパンガス使用料金 =(基本料金 + 従量料金単価 × ガス使用量)× 1.08
LPガス会社を変更する以外に、基本料金はどんなにがんばっても減らすことはできません。ガスの使用量を工夫して減らすことで、従量料金を下げましょう。
一人暮らしのプロパンガス費用は月々いくら?
一人暮らしのプロパンガスの使用量は平均5㎥と言われています。
月々のプロパンガス費用はLPガス会社によって異なります。
九州沖縄地区のプロパンガス料金の平均は以下の通りです。
基本料金 1,802円
従量単価 532.8円
この料金で、5㎥使用した場合の料金は、4,823円になります。
(出典:一般財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センター)
毎月のガス料金は5,000円を超えている場合は、平均より高いといえますので、基本料金および従量単価や使用量を確認してみましょう。
もっと安くしたい!プロパンガスの費用
一般家庭でガス代がかかるのはおおむね「お風呂」と「キッチン」ですが、実はそのほとんどがお風呂で、キッチンはさほどでもありません。そこでお風呂でのガス使用をおさえるポイントをご紹介します。
<お風呂のガス代を下げる工夫>
・一人暮らしの場合は、お湯をはるよりシャワーのほうがお得
・節水シャワーヘッドを使ってお湯の使用量を減らす
・お湯の設定温度を下げる
・追い炊きを使わないよう、お湯をはったらすぐに入る
・身体や頭を洗うときは、シャワーを止める
このように使用量を下げる工夫をしても、やはり基本料金や従量料金単価が高くて全然節約できない!という場合、大家さんにLPガス会社の変更を検討してもらうという方法もあります。
ただし、1室だけLPガス会社を変えることはできず、建物全体を変更することになります。そのため、簡単に変えてもらうことはできないことを認識しておきましょう。
プロパンガス料金の仕組みや平均料金について、ご理解いただけましたでしょうか?少しでも節約できるように、今日から工夫できることを試してみてくださいね!