
天神の交差点から、中洲方面に向かっていくと、近代的な高層ビル「アクロス福岡」の対面にひっそりとたたずむ小さな神社をご存知ですか?

それが「水鏡天満宮(水鏡天神)」です。
遠い昔大和朝廷の時代、ときの右大臣「菅原道真」は、対抗勢力からの陰謀に遭い九州大宰府に左遷されたのは有名な話。
牛車と船を乗り継ぎながら京都から何日も何日もかけ、彼はようやく博多湾から上陸、九州の地を踏むことになりました。
上陸地では小さな川が流れてました。
それを鏡かわりに自分の顔を写したそこには無精ひげだらけでやつれた顔がありました。
彼は、思った以上に年とった自分を見て嘆き悲しんだと言い伝えられています。

全国に数多くある「~天満宮」「~天神」は、天神様と呼ばれた菅原道真公を祭った神社です。
彼が左遷され、没した場所として位置する太宰府天満宮はあまりにも有名ですが、
彼が上陸した場所を祭った「水鏡天満宮(天神)」(当初は姿見天神とも呼ばれていた)はその後、あの黒田長政の手によって北に移転されましたが、そこでも全国的はおろか地元でもあまり知られていません。

そう、道真公のそういったゆかりを後世に残すべく、いつの日かこの地が全国的に知られる「天神」と呼ばれるようになったことも....
大都会の中にひっそりとたたずむ歴史を感じてみませんか?