ビジネス街と住宅街が混在する山王エリア

では、あらためてこの山王エリアを歩いてみましょう。山王公園を中心として、周囲はオフィスビルやマンションが立ち並び、平日はサラリーマンやOL、あるいは付近の住民の方たちが公園でのんびり過ごしています。また公園の東側は御笠川が流れ、河川沿いの遊歩道をランニングする人達も見受けられます。JR博多駅からバスで5分程度、歩いても15分程度の好立地ということもあり、通勤通学買い物と、非常に利便性の高そうなエリアだなあという印象ですね。エリア内には体育館や市民センターもあり、公的施設の充実度もポイント高いと思います。
山王公園の圧倒的存在感

そんな山王エリアですが、やはりシンボル的存在の山王公園は人気スポットです。園内にはランニングコースも設けられており、普段からジョギングする方たちでにぎわっています。そして冒頭に紹介した日吉神社は、山王(さんのう)社とも呼ばれているとても由緒正しき神社です。
日吉神社は山王様ともいわれ、比叡山の日吉神社を勧請したものである。開運、醸造、安産の神として知られ、また、民俗信仰上は疱瘡の神として崇敬をあつめている。当社は筥崎宮、住吉神社とともに筑前藩主の三社詣の一つであった。また、この附近一帯は、弥生時代の農耕集落遺跡である。
引用元「よかなびweb」
水準点とは、標高の基本となる印のこと

水準点と言うのは、測量に用いられる測量標の一つであり、永久に保存される標識に分類されるそうです。日本の基準となる水準点は、東京都の永田町にある国会前庭洋式庭園内に設置されており、ここが日本全体の基準となっているのです。そしてその日本の基準に次ぐ重要なポジションを持っているのが「基準水準点」であり、道路の拡張工事や宅地開発等で移転が必要になる事態を防ぐために山岳地帯や丘陵地に設置されることが多いものです。山王公園のような街中の公園に設置されているケースが全国的にも珍しいらしく、多くの測量マニア(?)が訪れているという話もあります。
そして、この基準水準点を中心に、福岡市内各エリアに多くの水準点が設置されているのです。
普段何気なく歩いたりジョギングしたりしているこの山王公園、実はとても重要な意味を持つ場所でもあったんですね。