西新と言えば、福岡市を代表する文教地区であり、学生が集まる街でもあります。全国的にも有名な修猷館高校や西南学院大学等が立地し、若い人が多い街でもありますが、実は県外から転勤で福岡に引っ越してくる単身者にとっても住みやすく便利な街なのです。そんな西新を、単身者の目から見た「暮らしやすさ」にスポットを当てて紹介します。

転勤族が西新に住む理由
実は筆者は出身こそ福岡、現在も福岡在住ですが、20代から約20年近く東京で仕事をしていました。当然、他の地方の出身者とも話をするのですが、必ず「福岡はいいところ」という話題になります。その理由として挙げるのが「転勤で福岡に行ったけど、すごく暮らしやすくてこのまま福岡に移住したいと思った」と言う人が圧倒的に多いということです。そしてその転勤経験者のほとんどが「西新」に一時的に住んでいたのです。
考えてみてください。福岡に転勤してくる人は当然福岡市の右も左もわからない人達です。従って、会社の先輩や上司、あるいは福岡を知る友人に「どこに住めばいいか」を相談するのです。その答えが「西新」であることは想像に難くありません。

圧倒的な生活費の安さと利便性の両立-1
同じ福岡市でありながら、他のエリアと比べても西新の生活費の安さは頭一つ抜けていると言ってもいいでしょう。単身者には強い味方の定食屋や弁当屋等、東京出身者に言わせれば「味と値段のバランスがいい意味でおかしい」そうです。確かに街を歩くと、定食が500円以下の店があったりお弁当が300円以下で販売されている店があったりします。

また、自炊する人にとってはここ最近高騰している野菜の値段も気になりますよね。
同じ地下鉄沿線でベッドタウンとして発展している姪浜と比べても、その差は歴然です。
・姪浜のスーパー価格:熊本産トマト1個108円 きゅうり1本68円
・西新の八百屋価格:熊本産トマト3個パック100円 きゅうり3本100円
(2016年1月10日調べ)
このように、生活費を安く抑えることができる街として西新にはかなりのアドバンテージがあるのです。
圧倒的な生活費の安さと利便性の両立-2
次に利便性。都心(天神)までの近さもさることながら、砂浜(百道浜)まで歩いていけることも驚愕の事実です。仕事を終え、家に帰って着替えて夕日を見ながら海沿いをランニングし、シャワーを浴びて一杯飲むという生活は、東京だとまず一般庶民には実現できません。テレビドラマの中だけの世界がいきなり現実になる街、それが西新なのです。

単身者の必需品が徒歩圏内で揃う
他にも、全国チェーンのレンタルDVDであったり、ネットカフェであったり、東京で作った会員カードがそのまま使える店の多さも利便性の高さにつながっているのでしょう。
社内の歴代諸先輩方から「福岡に転勤するなら西新に住むべし」という助言、的を射ていると思いませんか?

修猷館をはじめ、名だたる名門校が集積する西新、その意外な一面を主に東京からの単身転勤族の視点で考察してみました。まだまだ地元の人では気が付かない意外な魅力、福岡市にはいっぱいあふれていますよ!