ぞうさんの知恵袋

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そのガス代、本当に適正?ガスの料金を見直してみましょう!

2024年07月23日

※【最新情報】7月23日

「今月もガス代高いなー」と思ったことはありませんか?日本ではマンションやアパート、一軒家によってガス代が大きく違ったり、ガスの種類によっても価格が大きく変わるそうです。毎月のガス代を少しでも抑えることができれば、長期的に見ると大きな節約に繋がりますよね。今回はなぜ住む場所やガスの種類によってガス代が変わるのか、そしてガス代を節約するにはどうしたら良いのかについてご説明していきたいと思います。

ガス代が高くなるのはどんな世帯?

日本では一般に、マンションや一軒家暮らしの世帯よりもアパート暮らしの世帯の方のガス代が高い傾向にあるようです。なぜアパート暮らしの世帯の方がガス代が高くなってしまうのでしょうか。その最も大きな要因は、ガスの種類にあります。ガスには、都市ガスとプロパンガスがあります。都市周辺部に立地していることの多いアパートでは、都市ガスの導管が通っておらず、ガス代が高いと言われているプロパンガスを採用しているところが多いためです。

プロパンガスの料金が高いのには理由がある

では、なぜプロパンガスは都市ガスよりも料金が高くなってしまうのでしょうか。それには以下に挙げるような理由があります。

・プロパンガスは自由料金
都市ガスは公共料金です。従って料金は不当に高くならないよう管理されています。それに対し、プロパンガスは業者が自由に決められる自由料金です。自由料金であれば、競争がおき、ガス代は安くなるのでは?と思われるかもしれませんが、実際には地域のガス会社同士で価格競争が過熱しないように単価を高く設定している場合もあるようです。

・プロパンガスは人件費がかかる
プロパンガスの場合、ガスの交換や点検を直接人が行うことから、その分の人件費がガス代に上乗せされます。悪質な場合、人件費を実際にかかった額以上にガス代に上乗せしている業者もあるようです。

・ガス利用者が適正な金額かの判断をしにくい
どれくらい利用したらどれくらいのガス代がかかるのかをある程度正確に判断できる人は多くないはずです。そこで、業者が、「適正な価格です」と言ってしまえば、それを鵜呑みにしてしまうケースがあるようです。

・エアコンなどの設備費用を入居者から回収している
背景としては、ガス会社がアパート経営者からの契約を獲得しようと過剰なサービスをつけ、ガス料金として入居者に負担させていたというものです。ただ、消費者保護団体から上乗せ請求の禁止を求める声が上がり、2025年春より新しい料金制度へ移行します。そのため今後は、基本料金と従量料金と貸与設備代金を区分して表示する三部料金制が徹底されていく予定です。また、ガスとは無関係のWi-Fi機器などの設備は費用として計上できなくなるため、このような商慣行はなくなっていくと考えられます。

具体的にはガス代をどう節約していけば良いの?

ガス代を節約するために、まずはガス業者自体を適正な価格で契約できる業者に切り替えることが大切です。物件を探すときは、できるだけ都市ガスを利用できる物件を探しましょう。また、都市ガスの通っていないエリアの物件に住みたいという場合、できるだけプロパンガスの業者が指定されていない物件を選び、自分でガス業者を選択できるようにしましょう。また、立地の良いエリアであれば、プロパンガスの料金は適正相場より高くなる傾向があるようなので注意が必要です。もし、既にプロパンガスしか利用できない物件に住んでしまっている場合は、ガス代が適正な価格なっているか調べてみましょう。基本料金1,500円程度、1㎥あたり300~400円程度が適正価格のようです。(一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会調査)
ガス代の請求書から、基本料金を1,500円と仮定して1㎥あたりの使用量を調べ、適正価格よりも高すぎる場合は業者乗り換えを真剣に検討してみた方が良いでしょう。また、ガスの使用量自体を減らすことも節約のポイントです。特にガス使用量が多い風呂場やキッチンでのガスの使用をできるだけ減らすことを心がけましょう。

ガス代は工夫次第で大きく減らすことができる可能性があります。今までガス代は高いものだからと諦めていた方も、これを機に改めてガス業者の変更や、ガスの使い方の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。