自立して一人暮らしをしていると、自分の水道光熱費が多いのか、少ないのか、それとも平均なのか気になりませんか?
今回は水道光熱費の中でも水道にスポットをあて、一人暮らしの水道代平均と上手な節水のコツについてご説明します。
一人暮らしの水道代平均っていくらなの?
1人暮らしの水道代の全国平均は1883円(1カ月分)です。(総務省統計局の平成28年家計調査より)
それでは福岡市の場合を計算してみましょう。
どこの市町村もだいたい水道代の算出方法は同じ、基本料金+従量課金という方法で2ヵ月ごとに計算します。基本料金は契約している人すべてに請求されるもので、仮に全く水を使っていなくても、払わなくてはならないものです。基本料金は、口径サイズによって決まることが多く、一般家庭では13mm〜20mmくらいです。
一人暮らしの平均的な水の使用量は、8.2m³(東京都水道局 平成28年度生活用水実態調査より:http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html)。基本料金、従量課金ともに住んでいる市町村によって異なりますが、福岡市では13mm口径、20 m³までだと、2カ月で1700円、1カ月で850円で[基本料金(850円)+(使用水量×17円)]×1.1(消費税)となるので、下記のような計算をします。
[850円+(8.2×17円)]×1.1=1074.4
さらに、水道使用量として下水道代をプラスします。福岡市ではメーター口径13mmで、使用水量8.2㎥だと2ヶ月で1753円なので、1ヶ月換算876.5円。
福岡市の一人暮らしの平均的な上下道代は1ヵ月1074.4円+876.5円=1950.9円となります。実際の請求は2カ月分になるので、この2倍の金額が請求されます。
どこにどれぐらい水道を使っているのか確認しよう
あなたのお宅の水道料は、平均より多かったですか?それとも少なかったですか?一人暮らしなら、できれば10m³以下に抑えたいですよね。そこでまずは、家庭内で使われている水の使用量TOP4を見てみましょう。
1位:お風呂 全体の40%
2位:トイレ 全体の21%
3位:炊事 全体の18%
4位:洗濯 全体の15%
残りは洗面その他となります(東京都水道局 平成27年度 一般家庭水使用目的別実態調査より)。
各家庭で最も水を使っているのはお風呂!一人暮らし用の平均的なユニットバスの容量で考えると、1回あたり155Lの水を使います。シャワーも使いますので、シャワーの使用量もカウントします。シャワーは1分あたり6.5Lほど使いますので、5分使ったら32.5L。毎日お風呂に入ってシャワーを使ったら、一月でかなりの量になりますね。金銭的にも環境的にも、あまり良いとはいえません。
そこで次に、お風呂、トイレ、炊事、洗濯の節水対策についてご紹介します。
目的別!家庭での節水術
お風呂、トイレ、炊事、洗濯によって異なる水の節約方法。どんなところに気をつけて節約すればいいのか、どんな方法があるのかを見て、自分が「できそうだな」と思うところから、ぜひ1つ2つ取り組んでみてください。
【お風呂の節約】
・お湯をトイレや洗濯、花の水やりなどに再利用する
・シャワーを出しっぱなしにしない
・シャワーヘッドを節水型に変更する
・水が汚れていないときはもう1回使用する
【トイレ】
・「大/小」のハンドルを使い分ける
・水の出方を変える器具を使用する
・節水型の便器に変更する
【炊事】
・脂っこいものや、カレーのルーなどは紙などで先にぬぐっておく
・食器洗い機を使用する
・お皿、野菜を洗うときなど水を流しっぱなしにしない
【洗濯】
・お風呂の残りを利用する
・洗剤は適量で使用する
・なるべく洗濯物を減らす、まとめ洗いをする
節水方法には上記以外にも、節水コマを取り付ける、水栓をこまめにしめるといった基本的な節約方法もあります。
毎日コツコツ節約すれば、1年間で驚くほどの節約となります。また、水は水道光熱費としてお金がかかるものであるのと同時に、限りある資源です。大切に使って、環境にお財布にやさしい生活を送りましょう。