ぞうさんの知恵袋

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礼金の意味や語源の解説と礼金ゼロ物件契約時の注意点

2025年03月02日

※【最新情報】3月2日

賃貸のお部屋探しをする際に、敷金や礼金などの用語をよく耳にすると思います。ここでは礼金の意味や敷金・保証金などの違いをご説明していきます。

礼金の意味・敷金との違い

礼金とは入居時(契約時)に初期費用に合わせて契約者(借主)から大家さん(貸主)に支払うお金です。
敷金や保証金とは違い、退去時に返金されないお金です。

敷金は、契約の際に大家さんが入居者から預かるお金です。家賃の不払いや未払いの担保としての意味もあります。
礼金も敷金同様に契約の際、入居者が大家さんに支払うお金です。敷金や保証金とは違い退去時の返金されない費用です。
※敷金や保証金については「敷金とは何?敷金について知ろう」にて詳しく説明をしておりますのでご覧ください。

礼金の語源は?

諸説あります。
進学などの際に、田舎から都会へ自分の子供を預ける大家さんに謝礼として渡したお礼金。
戦後、家を失う人も多く、住む場所を提供(間借り含む)した際のお礼金。
など。
現在では建物も多く「お礼・謝礼」という概念はなくなりつつありますが、契約時に礼金が必要な物件は多々あります。相場としては家賃の1ヶ月~2ヶ月です。また、礼金をもらわない契約も増えていることもあり、築年数が浅く人気の物件や、入居率が高い物件には礼金が必要になることが多々あります。
不動産は地域によって慣習なども違う為、関西(大阪近辺)などでは、敷引金や保証金として受領するケースもあります。

礼金なし契約のメリットデメリット

お部屋を探す際に良く聞く『敷金・礼金ゼロ物件』という言葉。
礼金を払わない場合のメリットとデメリットは何でしょうか?

メリット

メリットとしては初期費用が安いことです。初期費用が高いとなかなか引っ越しに踏み切りにくいもの。家賃50,000円のお部屋を契約すると仮定して、礼金2ヶ月だった場合100,000円の金額差があります。初期費用以外にも引っ越し代や家具家電の購入など出費は増えるので、抑えたいものです。

デメリット

最近の傾向ですが、礼金を安くするということは入居者の需要がそれほど多くない。もしくは、家賃が高い設定になっている為、初期費用を下げて入居促進する。というパターンが考えられます。
大家さんとしては、『初期費用を安く入居したのに早く退去されては困る』という本音があります。なので賃貸契約の中に短期で解約した場合の費用請求やクリーニング代を盛り込むケースがあります。

最近の動向

前述の通り、最近は礼金に限らず、敷金もゼロの「敷金礼金ゼロ」物件も多く普及してきました。
これは、若年層をターゲットとしており、高額になってしまう初期費用を抑えることで入居促進につなげる動きです。
このような「敷金礼金ゼロ」物件が普及している要因はどのようなものがあるのでしょうか?

①賃貸市場の競争激化

多くのエリアでは、賃貸物件の探し方に以前との違いが出てきました。そのうちの1つが共同仲介という考え方です。
この共同仲介とは、1つの物件を多くの不動産会社でご紹介ができるというものです。
以前は、各会社ごとに違う物件を持っており、多くの物件を比較検討する場合は、多くの不動産会社に足を運ぶ必要がありました。ただ、現在は不動産ポータルサイトである「SUUMO」や「ホームズ」などの普及により、お客様側も多くの物件情報を知ることができるようになりました。
この結果、多くの物件で比較検討できるようになったため、物件に価値を高めなければ、空室期間が長くなってしまうリスクが家主側には発生するようになりました。
そこで他物件との差別化を図る方法の1つとして、「敷金礼金ゼロ」物件などの初期費用を抑えた物件が普及してきました。

②初期費用負担軽減ニーズの高まり

2つ目は、消費者のニーズが変わってきたという点です。
消費者の中では、物件を初期費用で決める、契約する不動産会社を初期費用で決めるというニーズが出てきました。

③若年層の経済的な状況への配慮

世間では物価高なども騒がれており、特に若年層の方には初期費用が高額になってしまう物件の検討が難しい状態になってきました。そこのニーズにも対応することで入居促進につなげるために「敷金礼金ゼロ」物件も増えてきました。

④毎月の家賃を高額にする

全ての物件に該当するわけではありませんが、一部の物件は、家賃を相場より高めに設定し、入居時の初期費用を抑えて募集する物件も出てきました。特に新築の物件に多いと思いますが、今後エリアの家賃相場が上がる可能性を踏まえて現状では相場より高めの家賃に設定します。

礼金なしの契約時注意点

実際に契約を締結する際の注意点を2点紹介します。
契約の内容をしっかり把握し、契約を締結しましょう。

①退去時クリーニング代

退去時に家賃の1ヶ月分をクリーニング代として請求するような契約があります。初めに礼金として支払うか、退去時に支払うかという違いもありますが、クリーニング代の金額はしっかり確認しておきましょう。

②短期解約の違約金

1年未満の解約時には賃料2ヶ月分を、2年未満の解約時には賃貸の1ヶ月分を支払うという内容があります。ここで注意するべき点としては、短期間の入居を予定した場合に、安く入居できても退去時にお金を多額に請求される可能性があるという点です。引越時に退去の予定がある程度決まっている場合は注意をしましょう。

 

礼金の意味や語源などはご理解いただけたでしょうか?また『敷金・礼金ゼロ物件』という内容には、自分の引越後のライフスタイルや入居期間を意識したお部屋探しが必要になります。不動産業者でもらう資料には、賃料や敷金・礼金の有無の記載はありますが、契約の細かい内容部分の記載がないことが多々あります。お部屋を探すうえで、引越後のライフスタイルなどをしっかり担当営業マンに伝えることが、『あなたに合う良い条件のお部屋』への一番の近道かもしれません。