キッチンの換気扇には頑固な油汚れがつきやすく、掃除するのがなかなか大変です。しかし、換気扇が汚れると換気力が弱まることはもちろん、電気代の値段が上がったり、故障の原因になったりといろんな弊害が起こります。今回は、しつこい汚れもピカピカになる、換気扇の掃除方法をお教えします!
換気扇を掃除する前に下準備をしましょう!
換気扇の掃除方法はさまざまですが、どの方法にも共通して掃除をする前に必ずしなければならない下準備が3つあります。
1.電源プラグを抜く(ブレーカーを落とす)
掃除の途中で誤って換気扇を回してしまうと大変危険です。電源プラグの場所が分からなければ、取扱説明書を見てみましょう。
2.足場を安定させる
換気扇は高い位置にあります。ガスコンロに足をかけての作業も可能ですが、不安定で危険が伴います。安定する台や椅子を準備しましょう。
3.汚れてもよいものを周囲に敷いておく
油汚れが落ちてもよいようにガスコンロや床に新聞紙やビニールシートなどを敷いておきましょう。
STEP1:市販の洗剤でこすり落とす!
下準備ができたらさっそく掃除に取り掛かりましょう。換気扇の汚れがひどくなければ、家庭用洗剤をつけたスポンジでこすり落とすだけでも、汚れを落とすことができます。換気扇の汚れは基本的には酸性のものが多いので、洗剤にはアルカリ性のものを使いましょう。市販で売られているマジックリンやクレンザーなどで大丈夫です。また、手荒れしないように、掃除する際はゴム手袋等をつけておくことをおすすめします。
STEP2:しつこい汚れにはつけ置きを!
こすってもなかなか汚れが取れない場合は以下の手順で掃除を行ってみましょう。
1.袋にぬるま湯をためる
まずは、換気扇の部品が入る大きさの容器(鍋やタライ)を準備し、ポリ袋をセットします。この時ポリ袋はズレないよう、容器のフチにひっかけておくとよいでしょう。次にその中に40度ぐらいのぬるま湯をためます。お風呂やシンクなど、水がこぼれてもよい場所で作業しましょう。
2.洗剤を入れて部品をつける
たまったお湯の中にアルカリ性洗剤を入れます。洗剤は多く入れた方が汚れを落とす力は強くなります。洗剤を入れたら、中に換気扇の部品をつけて、放置しましょう。つけ置きする時間が長い方がより汚れが取れやすくなります。こまめに掃除していて汚れがひどくなければ30分程度、汚れがひどい場合は2時間適度の時間を目安にするとよいでしょう。
3.部品を取り出す
時間が経ったら、部品を出し、スポンジで汚れを取っていきます。細かい部分は、歯ブラシ等を活用しましょう。
4.元通りに部品を取りつける
汚れを落とし終わったら部品を洗い流し、カビが発生しないようにしっかり乾燥させて、再度部品を取りつけましょう。
また、アルカリ性洗剤の代わりに、重曹やセスキ炭酸ソーダを利用することもできます。
重曹を使用する場合はお湯5リットルに対し重曹カップ1/2、セスキ炭酸ソーダを使用する場合は水4リットルに対しセスキ炭酸ソーダ大さじ7の割合で洗剤液を作り、つけ置きしましょう。
汚れをためないことが一番大切!
ここまで、換気扇の汚れを落とす方法をお伝えしてきましたが、一番大切なことは汚れをためないことです。とは言っても、こまめに掃除するのはなかなか大変です。そこで、換気扇自体を汚れにくくする裏技をご紹介します。
1.外付けのフィルターをつける
換気扇の外側にフィルターをつけることで、内部に汚れがつくことを防ぎます。ただし、フィルター自体が汚れてしまえば、換気効果が弱くなってしまいます。また、内部が全く汚れないわけではないので、完全に掃除する必要がなくなることはないという点にも注意が必要です。
2.汚れ防止剤を塗る
市販で、汚れ防止剤というものが売られており、油をはじく効果があるようです。もちろん、時間とともに効果は弱まっていくので、定期的に塗り直す必要があります。また、防止剤の代わりにリンス、衣類用柔軟剤などを使用することもできるようです。
キッチンの換気扇は掃除しにくく、つい放置してしまいがちです。しかし、換気扇は大切な役割を果たしています。日頃から換気扇が汚れないように注意し、もし汚れてしまった場合はできるだけ早めに掃除するようにしましょう。