キッチンや浴室の排水溝から漂ういやな臭い...。なるべく早く原因を突き止めて、スッキリ解消したいものです。今回は、気になる排水溝の臭いの原因と種類、そして対応や予防方法についてご紹介します。臭いの原因を見つけて、スッキリ快適な水回りを目指しましょう!
最も多い臭いの原因は、排水溝のゴミや汚れ
排水溝の悪臭の原因の多くは、溜まったゴミや汚れが原因です。キッチンの排水溝であれば、食品や油のカスが溜まり、腐敗してしまうことも少なくありません。浴室や洗面台の排水溝の汚れの多くは、溜まった髪の毛に皮脂汚れなどが付着し、水垢が溜まっているケースが多いでしょう。汚れが溜まって腐敗や水垢、カビなどが発生するといやな臭いが発生してしまいます。
普段、目に見える箇所をこまめに掃除していても、細かなゴミや汚れが排水溝の奥に溜まり、臭いの原因になっていることもあります。見た目がキレイでも臭いが気になる場合は、排水溝の奥に溜まった汚れを疑ってみましょう。
ゴミや汚れが原因の悪臭には、大掃除が有効!

ゴミや汚れが原因の悪臭には、もちろん掃除が有効。しばらく大掃除をしていない場合は、まずはしっかりと排水溝の奥までキレイにしてしまいましょう。
排水溝の大掃除には、市販のパイプ洗浄剤が便利。排水溝の奥のぬめりをしっかりと溶かしてくれます。パイプ洗浄剤独特の塩素の臭いが気になる人や、換気がしにくい環境の人は、「重曹」と「酢」を使用した大掃除もおすすめ。排水溝に重曹と重曹の半分程度の分量の酢を入れます。しゅわしゅわっと泡が発生しますので、30分から1時間程度放置し、お湯で洗い流します。ナチュラル素材での大掃除ですが、しっかりと汚れを落としてくれますよ。
排水トラップが原因?排水溝の中の部品の取り付け不備による悪臭

中には、排水溝内の部品の取り付けの不備が原因でいやな臭いがすることもあります。
排水溝の蓋とゴミ受けをとると、お椀をさかさまにしたような形の部品がついています。これは「椀トラップ」という部品で、正しく取り付けられていない場合、下水管からの臭いが上がってきてしまうことも!大掃除をした際の取り付け方に不備がないかどうか、確認するようにしましょう。
また、「椀トラップ」を外すと、排水溝の中央にパイプがあらわれ、その周りに「封水」と呼ばれる水が溜まっています。この水は、下水管から逆流してくる臭いを防ぐ役割を持っていますが、何らかの理由で封水が溜まっていない場合も、悪臭の原因となってしまいます。
排水溝の中の部品の不備には、長年の使用などによる破損が原因となっているケースもあります。解決しない場合は、業者にチェックしてもらうと安心です。
排水溝の臭いを予防するには?

部品の取り付け不備などを除き、排水溝の悪臭の原因の多くは溜まったゴミ、汚れによるぬめりや腐敗です。いやな臭いの予防に有効なのは、毎日のお掃除と、排水溝の奥までしっかり洗浄する大掃除の定期的な実施。目に見えない箇所のお掃除は後回しになりがちですが、排水溝の中は想像以上に汚れが溜まりやすいため、意識的にお掃除することが大切です。大掃除の目安は、2週間に1度のペース。忙しい人でも、1ヶ月に1回はしっかりとお掃除するように心がけましょう。
また、ちょっとした工夫で臭いの原因である「ぬめり」の対策になる裏技も。キッチンの排水溝のぬめり防止には、「アルミホイル」を丸めたボールが有効。アルミホイルで小さなボールを作り、3~4個、排水溝に入れておくだけでぬめりにくくなります。簡単で家庭にあるものですぐできますので、排水溝の悪臭防止策のひとつとしておすすめです。
排水溝の悪臭は本当に不快なもの。原因をしっかり探って、スッキリと過ごせるようにしたいものです。ポイントは、とにかく排水溝をキレイに保つこと!目に見えない排水溝の奥も、定期的な大掃除を習慣にして、臭いの原因を作らないように心がけましょう!