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その近隣トラブル、解決方法を教えます!

2024年07月21日

※【最新情報】7月21日

上階や隣人とのトラブルは、生活の場でのストレスだけに気が休まらないですよね。もやもやした気持ちを思い切って問題の住民にぶつけたい・・・!なんて思い詰める前に、スムースな解決のためにできることがあります。今日は近隣トラブルの解決方法をご紹介します。

近隣トラブル、主なものだけでもこんなにあります!

近隣トラブルにはさまざまなパターンがあります。そして「不快」と感じる事柄も人それぞれのため、思った以上に多くの人が不快な経験をしているものです。2016年の「近隣トラブルに対する実態調査(日本法規情報株式会社調べ)」では、2人に1人がトラブルに巻き込まれた経験があるとの結果になりました。
2018年に再度調査が行われた際は、トラブルに遭った経験があると回答した人が28%、自分はないが、身の回りで聞いたことはあると回答した人が33%、自他ともにないと回答した人が39%となりました。およそ3人に1人が近隣トラブルに遭った経験があることが分かりました。
2016年に行われた同調査から減っているため、近隣トラブルの発生率は下がっているとも考えられます。

これほど頻発している近隣トラブル、いったいどんなことが原因になっているのでしょう。よくあるトラブルは以下のような事柄です。

・近隣や上階、ペットなどの騒音 30%
・境界線の問題 17%
・ごみの不法投棄・ポイ捨てなどマナー 13%
・理由なく難癖をつけたり、無視 11%
・その他 29%

いかがでしょう。「近所にもある!」と思い当たることから「こんなことまでトラブルになるの?」と驚くようなことまでさまざまですね。騒音トラブルやペットの苦情などはよく知られていますが、近年はタバコのマナーや挨拶についてのトラブルも増えています。

それでは具体的にどんな事例があるのか、見ていきましょう。

実際に近隣トラブルになった事例はこんなこと

近隣トラブルで一番多いのはやはり騒音トラブルです。上階の足音をはじめ、隣人の話し声や生活音、家飲みの際の騒ぎ声などその種類もさまざま。壁や天井を叩き抗議することはおろか、中には郵便受けからホースで水をまかれたなんて激しいケースも存在します。

すっかり嫌煙の風潮が高まった昨今は、タバコもトラブルの原因になることが増えました。家族を気遣ってベランダで喫煙している煙が上階や隣の部屋に流れ込んだり、吸い殻をポイ捨てしたりすることなどがトラブルになる主な理由です。

ペット不可の物件が、賃借人を集める目的で、ペット可物件に変更した場合にもトラブルが頻発する傾向にあります。ペットを飼う人は許可されたから飼っているのですし、もともと住んでいた人にとってはペット不可の物件に入居したつもりなので苦情も言いたくなります。このような事例はお互いに気の毒です。

また、ゴミ出しのマナーや共有部分の使い方についてのトラブルも多いものです。例えば、ゴミの分別をしていない、回収日や時間を守らないなどをはじめ、ダイレクトメール専用の紙くず入れに生ごみを捨てているなどの困った事例も。

共有部分に出しっぱなしの子どものおもちゃ、自転車、乗用玩具など住宅の景観を乱すものもトラブルになります。それだけでなく古紙など燃えやすいものを玄関前に出しっぱなしにしては、放火などの防犯上も問題ですよね。

そして、現代社会ならではのトラブルが住民同士の挨拶。犯罪を未然に防ぐために見知らぬ人に挨拶をさせないという指導をしている家庭もあり、良かれと思ってした挨拶さえトラブルになってしまうことがあります。

近隣トラブルに巻き込まれたらどうすればいい?

誰もが近隣トラブルに巻き込まれる可能性があります。では実際にトラブルに合ったらどうしたらよいのでしょうか。まずは、今まで挙げたことを踏まえ、近隣の迷惑になっていないか、マナーを守れているか振り返り、思い当たることがあれば速やかに改善しましょう。

反対に、近隣住民に対して改善してほしいことがあった場合、直接陳情に行くのはやはり避けた方が良さそうです。上階の足音の苦情を伝えたところ、嫌がらせにわざと大きな足音を立てられたなど、さらなるトラブルを招くケースもあります。

近隣への苦情があれば、まずは管理会社へ相談しましょう。間に立って話し合いの場を設けてくれたり、苦情を訴えた住人が相手にわからないように注意を促してくれたりすることもあります。

大抵のトラブルは管理会社の仲介によって収束しますが、中にはそれでも改善されない場合もあります。そんな時は、すぐさま訴訟!ではなく、弁護士を通して警告の文書を内容証明郵便で送ってもらいましょう。訴訟までせずとも大抵のトラブルはそれで収まるそうです。

近隣トラブルに合わないためにできること

近隣トラブルの解決法はわかったとしても、なるべくならトラブルに合わずに暮らしたいですよね。実は、近隣トラブルは物件を選ぶ段階で、ある程度は未然に防ぐことができるんです。

まず確認したいのは間取り。隣の部屋と接する壁が、生活音の出やすい浴室やリビングよりも収納部分の方が音が伝わりにくく安心です。鉄筋コンクリートの物件も部屋同士の壁はブロック構造のことがあるので、壁際に家具を配置し二重の壁となるように工夫できるといいですね。

また、管理会社ではなく大家さんが管理している物件の場合、いざ近隣トラブルが起きても介入が難しいケースもあります。特に大家さんが高齢者だと構造上のトラブルがあってもすぐに対処するのが難しいことも。物件選びの際は「誰が管理しているか」もしっかり確認しましょう。

いかがでしたか?なるべく合いたくない近隣トラブル。日頃から近所の人たちと顔見知りになり、何かあれば話し合えるようにしておくことも、近隣トラブル回避の1つの方法かもしれません。