※【最新情報】7月22日
賃貸住宅の退去の際には様々な手続きがあり、大変な思いをした人も少なくないと思います。今回は、いざ引越となったときに慌てずに済むように、いつまでに退去連絡をしたら良いのか、そしてどんな手続きを踏んでいけば良いのかについて見ていきましょう。
退去決定から手続き終了までの流れ
細かな部分は不動産管理会社によって違ってきますが、退去することが決まってから実際に退去するまでの大まかな流れは以下のようになっています。
1. 賃貸借契約書の確認
2. 退去の手続き
3. 退去の立ち合い、鍵返却
4. 敷金・日割り家賃の清算
それでは、各項目についての詳細と、それぞれの部分でどんなことに注意していけば良いのかご紹介していきます。
退去が決まったら契約書を確認しよう
退去が決まったらまず「賃貸借契約書」を確認しましょう。ここでは、特にチェックすべき3つの項目をご紹介します。
・「解約」に関する事項
まずは、解約を通知する時期と解約方法を確かめましょう。解約を通知する時期は、1ヶ月以上前というのが一般的ですが、契約によってはそれ以前に通知しなければいけない場合もあります。
・解約月の家賃
解約月の家賃が、日割り、月割り、半月割りのいずれになっているか確認しましょう。月割りであればできるだけ月末に、半月割りであれば16日を過ぎず、できるだけ15日に近い日に解約をすれば、無駄に支払う家賃が少なくて済みます。
また、短期解約違約金の規定があるか、もし規定がある場合、期限を確認しましょう。退去日を伸ばした方が短期解約違約金の支払いがなくなり、お得になる場合があります。
・敷金の清算に関して
敷金の清算に関しては、後々トラブルが起こりがちです。敷金のうち、「借主負担となる部分」と「貸主負担となる部分」を事前に確認し、退去時の清算で返って来るはずの部分を把握しておきましょう。
契約書を確認したら、退去の手続きをしよう
契約書を確認し、退去日が決まったら、管理会社に解約の意思通知を行いましょう。意思通知方法は管理会社によって異なりますので、自分の契約している管理会社での意思通知方法を事前に確認しておきましょう。ここで、いくつかの会社での通知方法をご紹介しておきます。
お部屋の解約
三好不動産の場合
1.三好不動産HPから退去受付フォームを入力
2.退去受付担当にて退去に関する注意事項等を説明
3.連絡後、退去に関する書類が到着
A社の場合
1. 最寄りの営業所へ連絡
2. 連絡後、ホームページより退去申込の入力
B社の場合
1. 初回賃貸借契約時に渡されている「解約通知書」に記入・捺印
2. 通知書を郵送またはファックスにより送信
C社の場合
ホームページ・携帯アプリ・書面・来店のいずれかによって退去申込
ライフラインの解約
電気・水道・ガス・インターネットなどの解約または、転居手続きも忘れずに行いましょう。
書面だけでなく、今ではインターネットからお手続きが可能になっているケースも多いです。
管理会社への解約の連絡と一緒に連絡しておきましょう。
駐車場の解約
お部屋と別で月極駐車場などを契約されている場合は、駐車場も解約が必要です。
お部屋の管理会社とは別の会社になる事が多いため、こちらも事前に解約予告の時期などの確認の為にも契約書類の確認を行いましょう。
住民票の転出届
引越しの際に、住民票を移す方は、事前に転出届を提出しておく必要がございます。
転出届の提出時にもらえる「転出証明書」は、転入届を転居先の役所に提出するときに必要です。
なお、転入届の手続きは引っ越しから14日以内に行わなければならないため注意しておきましょう。
後のトラブルを防止!立ち合いは慎重に!
解約の手続きが終わったら、次は退去の立ち合いがあります。立ち合いまでに部屋に忘れ物がないか再度確認し、部屋を軽く掃除しておきましょう。
立ち合いで重要なことは、入居していたときから壊れていた・あるいは汚れていた部分と、入居してから壊してしまった・あるいは汚してしまった部分をきちんと伝えることです。トラブルにならないよう、入居した時点で、最初から壊れている、あるいは汚れている部分は写真に撮って管理会社に送っておくと良いでしょう。
内訳をしっかり確認しよう!敷金・日割り家賃の清算
立ち合い終了後しばらくすると、転居先に敷金精算の書類が送られてきます。書類には、敷金の明細が記載されています。契約書の内容通りに敷金が計算されているかチェックし、入居した当時から壊れていた部分について借主負担になっているなど、自分に非のない請求があれば、きちんと主張しましょう。
また、日割り家賃も返却されます。1ヶ月を30日として退去日から月末までの日数分の金額を清算される場合と、実日数(例えば3月であれば31日)で清算される場合があります。そして、借主・貸主の双方が書類に合意できた場合、清算が行われます。
引越にあたっては、いろいろと手続きが多いですが、立ち合いまで入念に準備を行きましょう。そして、契約書をしっかりと確認し、不必要な退去費用を支払わなくて済むように、退去日の設定や敷金の清算を行っていきましょう。