五重塔・大仏・元寇防塁・・・見どころいっぱいの唐人町の大圓寺に行ってみました。

▲ 唐人町にある大圓寺。このお寺がかなり見どころが多いとのことでしたので行ってみることにしました。

▲ まずとてつもない存在感があるのがこちらの五重塔。
京都に来たのかな?と錯覚してしまいそうなほどの美しさです。
遠くからも見えるランドマーク的なこの塔は、平成7年に作られたもので福岡県では初の木造五重塔です。
総高38.358mもある巨大さで、塩害に強い能登半島産の檜が使われている本格的なものです。

▲ そして本堂内には安永5(1776)年に造られたの総高4.85mの大きな阿弥陀仏座像もあります。
昭和11(1936)年に本堂が火災で全焼したにも関わらず、大仏だけは焼けずに残ったことから「不燃(やけず)の大仏」として信仰を集めているそうです。

▲ 山門から入って正面にも面白いものがあります。

▲ それがこちらの木。
前に建てられている碑文にはこう書かれています。
釈尊成道の地、インドのブッダガヤの菩提樹の実を明治初年に博多善導寺境内に植えられ、その実が成木になった。その実を植えて幼木になったものを昭和三十年代に大圓寺境内に移植したものである。
お釈迦様が悟りを開いた場所の木の子孫がここにもあったとは!

▲ こちらは「ちんちく塀の竹」。
ちんちく塀とはこの辺りに住んでいた下級武士の屋敷にあった竹の塀のことです。
普段はただの家の囲いでしかありませんが、いざというときにはこの竹が弓矢の代わりに使うことができるようにしていたのだそうです。

▲ 参詣口の横にもちょっとした見どころがあります。

▲ それがこの床。

▲ ここに使われている石材は平成13年に解体された修猷館東校舎に使われていたものだそうです。

▲ お寺の奥に進むとこんなものが。
ただの石に見えますが、実はこれ元寇防塁のなごりなんです。
かつては大圓寺の場所が海岸線で、このあたりにも元寇防塁が築かれていたそうです。
ほとんどの石が福岡城の堀を作る時に移築され、さらにお墓の栗石としても使われたため現在はわずかに残るのみとなっているのだとか。
数えるほどしか残されていませんが非常に貴重なものですね。

▲ ちなみにこの近くにある妙法寺の山門もとても見ごたえありますよ。