官兵衛の代名詞ともいわれる「赤合子」。
この最も重要な文化財がなぜ「もりおか歴史文化館」に所蔵されているのか?それは、このような物語があったからです。
徳川氏によって天下統一されたこの国に、ようやく平穏な世の中が訪れました。ここ福岡では、黒田長政が初代藩主としてこの街の礎を築き始めました。しかし、長政の子2代藩主忠之は家老の一人、栗山大膳と仲たがいになり一つの騒動が起こったそうです。大膳は、忠之が幕府に対して反逆心が有る旨を幕府に訴えましたが、忠之は許され、大膳は陸奥国南部藩(盛岡藩)預かりとなりました。(黒田騒動)
「赤合子」に話はもどりますが、この兜は官兵衛の死後、栗山大善の父である善助が下賜し栗山家が保管することになっていたとうことです。
大善は、岩手に移ったとき「赤合子」も一緒に持っていったということのようです。なんだか面白いめぐり合わせですよね。そしてこの赤合子、2014年に福岡市博物館で開催されていた官兵衛の展示会に凱旋していたそうです。
現在、旧舞鶴中学校跡地にある「三の丸スクエア」にて赤合子のレプリカが展示されています。