※【最新情報】7月28日
皆さんは自家用車を持っていますか? 公共交通機関が充実している都市部では「車離れ」が進んでいるといわれますが、郊外ではまだまだ車は必需品ですよね。そこで注意したいのが、転居したり新車を購入したりする際の、あなたの車と駐車場の寸法のマッチングです。ここでは車種にあった駐車場の選び方をご紹介します。

駐車場にはどんなタイプがあるの?
賃貸物件の駐車場の形式を説明します。大きく「平置きタイプ」と「立体タイプ」の2つに分かれます。
「平置き」は戸建て住宅の駐車場のように、道路と駐車場が同じ高さにあるタイプです。「立体」には「自走式」と「機械式」があります。「自走式」は郊外のショッピングモールの駐車場のように、スロープを走って高層階の駐車スペースへ移動するタイプ。「機械式」は車をパレットに乗せ機械で上下に移動させるタイプのものです。まずは、希望する物件の駐車場がどのタイプなのかを把握しましょう。
どのくらいの広さの駐車場を選べばいいの?

駐車に必要な広さは車種(大きさ)によって変わります。小さな車だと狭いスペースで十分ですし、逆に大きな車は広いスペースが必要となります。
駐車場の車両駐車スペースは法律では定められていませんが、国土交通省の指針があり、最低限の広さが下表の通りになっています。
車種 長さ 幅
普通自動車(3ナンバー) 6m 2・5m
小型自動車(5ナンバー) 5m 2・3m
軽乗用車 3・6m 2m
といっても、車のサイズ=駐車場のサイズではありません。ドアを開け閉めしたり、人が通ったりするスペースが車の前後左右に必要になります。そういったことを加味した一般的な駐車場のサイズは、車の全幅プラス75〜90cm、全長プラス45〜60cmの余裕が必要だといわれています。例えばトヨタ「プリウス」の場合、車幅175cm車長448cmですから駐車場の幅は250〜265cm、長さは493〜508cmが適当なサイズになります。
屋根があるタイプの駐車場では車高も考慮する必要がありますね。
また、駐車場にはそれぞれ区画サイズが決まっていることが多いです。
軽専用区画や、コンパクトカーまでの区画など。契約時に持っている車は確認していただければ問題はないのですが、新しく購入する際は必ず区画を確認するようにしましょう。契約中の区画サイズは管理会社に確認するか、契約書類に記載があることもございますので、どちらかで確認して購入しましょう。
立体機械式駐車場には制限が多く、特に注意を

前段で書いた駐車場のサイズは主に「平置き」「立体自走」タイプに関して注意すべき点です。「立体機械式」の場合、さらに条件が厳しくなります。
車の全長と全幅に加え、全高、車重についても制限が加わります。その制限は駐車場によって異なりますので管理規約などでしっかりと確認しましょう。最近人気のあるハイト系(全高の高い)の軽乗用車は、タイプの古い立体機械式駐車場だと、車重や全長・全幅が制限内でも全高がオーバーして利用できない場合もあります。
サイズや重量オーバーの車を無理にとめると車体に傷をつけるかもしれませんし、それが原因で駐車場が故障したり事故が起きたりした場合、管理会社から損害賠償を請求されることもあります。「少しぐらいは大丈夫だろう」などと考えないことです。
車のサイズはこうやって知ろう
あなたが乗っている自家用車の重量やサイズは、車検証あるいはカタログの諸元表を見れば分かります。諸元表はネットでも検索できます。
ただし、記載されている全幅にはドアミラー、全高には可倒式アンテナは含まれません。また、後付けの内装(チャイルドシート、カーナビ、ステレオなど)の重量も含まれません。書類上の数値と実際の寸法、重さは違いますので気をつけてください。
サイズや重量がオーバーすると、管理会社から駐車場の使用許可が出なかったり、警察署から車庫証明が出ない恐れもあります。
車の出し入れのたびに傷をつけないかヒヤヒヤしたり、家族が増えて車を買い換えたりすることを考えると、余裕のある広さの駐車場を選ぶ方が良いでしょう。駐車場に関しては「大は小を兼ねる」のことわざが当てはまるかもしれませんね。