ぞうさんの知恵袋

お引越しの準備、日々の生活のこと、人には聞きづらいけどやっぱり知りたいこと…
読んでおくとちょっとお得な知識がたくさん!それが「ぞうさんの知恵袋」です。

今すぐ身につけよう!一人暮らしの防犯知識

2024年12月15日

※【最新情報】12月15日

一人暮らしで常に警戒しておきたいのが犯罪。空き巣だけでなく女性特有の性犯罪などの被害にあわないよう、防犯の知識と対策の方法をお教えします。

高層階でも油断は禁物。空き巣はこんなところから侵入する!

全国では1日当たり126件もの空き巣被害が報告されています。一人暮らしの住宅は留守の時間も多く、空き巣被害にもあいやすいもの。たとえ高層階でも油断は禁物です。空き巣の侵入経路で一番多いのは窓。全体の6割以上が窓ガラスを破って侵入しています。ベランダの窓はプライバシー保護のため囲いがあり、周囲から見えにくい構造で最も侵入しやすい場所。高層階の場合でも外階段で屋上に行き、ロープを使って侵入するなどという報告もあります。共用廊下に面した窓には面格子が付いていますが、最近の面格子はアルミ製の軽いものが多く、力を入れて引くと簡単に外せるものも多いのです。ルーバー窓、引き違い窓などあらゆる窓から空き巣は侵入可能。玄関のピッキングやこじ開けなどの被害は、道路に面しておらず人目に付きにくいマンション、高層階の部屋などでは特に多く報告されています。

狙った部屋に侵入できない!空き巣が犯行をあきらめるのは何分?

空き巣が部屋に狙いを定めて侵入を試みた場合、何分手こずったらあきらめるのでしょうか。警視庁が空き巣狙いの被疑者に聞き取り調査を行ったところ、5分以上かかると約7割が侵入をあきらめるということがわかりました。ガラス窓や玄関は時間をかければほとんどの場合壊れてしまいますが、大切なのはたくさんのセキュリティで「時間がかかる」と思わせること。時間がかかりそうだと判断されれば侵入をあきらめるケースが多いからです。また、人通りがなかなか途切れないような場所も侵入をあきらめるケースが多いのでお部屋探しの際は念頭に置くとよいでしょう。

空き巣の侵入を許さない!防犯対策を教えます

一人暮らしの部屋ではどのように防犯したらいいのでしょうか。すぐにでも実行できる対策はいくつかあります。

住居選びのポイント

・駅やコンビニが近く、人通りの多い明るいエリアを選ぶようにしましょう。
帰宅時間が遅くなった場合でも、人目があることで防犯の抑止力となります。

・建物構造やセキュリティを重視したお部屋を選ぶようにしましょう。
オートロックや防犯カメラが設置されている物件を選ぶことでリスクを最大限低くすることが可能です。
また1階のお部屋は避け、2階以上のお部屋を選ぶようにしておきましょう。

・周辺環境として交番や警察署があるエリアを選ぶようにしましょう。
近くに交番や警察署があるだけでも治安は大きく変わってきます。また、お部屋探しの際は近隣住民の様子も確認し、コミュニティの雰囲気も見ておくようにしましょう。

玄関周りの対策

・ドアスコープとドアチェーン
来訪者を確認できるドアスコープは必須です。また、ドアチェーンを付けておくことで不審者に押し入られることを防ぐことができますので、不安な方は必ずドアチェーンをかけておくようにしましょう。

・補助錠の設置
鍵の種類によっても防犯性は大きく変わってきます。鍵穴が1つなのか2つなのかや、鍵の種類が通常のシリンダーキーなのか、ディンプルキーなのかなども確認しましょう。最近ではスマートロックを設置される方も増えてきましたので、検討しても良いと思います。

日常生活での注意点

・郵便物の管理
郵便物を貯めてしまっていると不在にしている時間が長いことが考えられ、空き巣の被害に遭う可能性は高くなります。
定期的に郵便物の回収を行うことと、郵便受けに鍵があれば鍵をかけておくようにしましょう。

・SNSの利用
住居や外出情報の公開をしてしまうことで空き巣の被害に繋がってしまう可能性もあります。リアルタイムでの投稿は避け、帰宅後に投稿するなどプライバシー設定にも注意をしてみましょう。

・帰宅時の注意
オートロックや玄関に着いたら必ず周囲を確認するようにしましょう。オートロックやエレベーターは同じタイミングで入る方がいればタイミングをずらすようにしておきましょう。

 

女性が受けうる被害を知って身を守ろう

一人暮らしの場合、特に女性を狙った犯罪も起こっています。福岡県では10万人当たりの性犯罪被害数が全国ワースト2位と、高い水準になっています。例えば帰宅の際に玄関から押し入られて暴行などの被害を受けたり、夜道で襲われる、さらにはエレベーター内でのひったくりや痴漢行為、性犯罪にも警戒が必要です。女性を狙った犯罪から身を守るために警戒すべきポイントは主に3つ。1つは夜道、2つ目はエレベーター内、3つ目は玄関周辺。この3つは女性の隙を狙って犯罪行為に及ぶことが多い場所です。

今日からできる女性の防犯対策

女性ができる防犯対策としてまず挙げられるのはオートロック付きの部屋を選ぶこと。もちろんオートロックならかならずしも安全というわけではありませんが、大きな安心材料の一つになるでしょう。さらに男性物の衣類を洗濯物として干しておくことや、無地やストライプなど男性の部屋にもしっくりくるようなカーテンを選ぶのも大切。遮光性のある生地だとより安全です。玄関に男性の靴を置いておくのもよいでしょう。ポイントは女性の一人暮らしと悟らせないようにすることです。他にも先に上げた3つのポイントで隙を見せないようにすることも大切。防犯ブザーを持ち歩いたり、イヤホンや歩きスマホをやめるのも効果的。明るい道順を通る、玄関を開けるときは周囲に人影がないか確認する、エレベーターでは他人と二人きりにならないようにするなど普段から習慣づけておくことが大切です。

防犯意識を高めるだけで実際に被害にあう確率はぐっと減っていくもの。今日からできる防犯対策で自分の身は自分で守る意識を高めていきましょう。